フィリピンの公立学校では全国で約10万人の教師、約13万室の教室、約995万冊の教科書が不足しています。高校だけでも約5万人の教師が足りません。
その結果、公立高校では学校がシフト制になったり、週3日のみの通学となったり、高校のカリキュラムが受験前に終わらなかったりと、十分な教育を受けることができません。裕福な家庭の子どもたちの多くは私立高校に進学するため、公立高校の生徒は大学受験において不利な状況に置かれることになります。
その状況を変えようとしているのが、ユニクロがClothes for Smiles＊の一つとして応援しているe-Educationプロジェクト。マニラのトップ私立高校、フィリピンサイエンスハイスクールの先生の授業をDVDにし、それを用いて公立高校の生徒たちに大学受験対策の補講授業を行います。
＊Clothes for Smilesはテニスプレイヤー、ノバク・ジョコビッチ氏とユニクロが共同発案した、世界中の子どもたちの夢と未来を応援するプロジェクトです。
生徒たちが目指すのは国立フィリピン大学。フィリピンのトップに君臨する大学であり、また貧しい家庭の子どもたちへの授業料の優遇制度を設けています。フィリピン大学は家庭が裕福でない子どもたちが大学で勉強できる限られた機会です。フィリピン大学に進学し、自分の道を切り拓く――ユニクロはそんな公立高校の生徒の夢を応援しています。
プロジェクト2年目となる今年も、4月からマニラ市内の6つの高校でDVD授業がスタートしました。8月のフィリピン大学の入試に向けて、現在猛勉強中です！
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