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人気スタイリスト大草直子さんが子育てで大切にしている「服育」とは

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私が中学生の頃でしょうか。母と2人の妹と。おしゃれが好きだった母は、4人のコーディネートの色合いを揃えていたようです。ベージュ、ネイビー、ブラウンの使い方はこの時代に培いました。


雑誌やテレビでも活躍中の人気スタイリスト大草直子さんは、ご自身も3人のお子さまの子育てをするお母さん。そんな彼女が、子育てをする上で一番大切にしているのが、「服育」という考え方です。
ご自身の子どもの時の体験や、現在の生活から考える「服育」について、大草さんに語っていただきました。

※服育とは、主に衣服を通じて、マナーや社会性、環境問題、健康・安全、国際性・文化等に対する理解を深めさせ、子どもの豊かな心や生きる力を育てようという取り組み。



大草直子
大学卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。雑誌『ヴァンテーヌ』にて編集のキャリアを積んだ後、南米へ遊学。帰国後、フリーのエディター/スタイリストとして、『Grazia』『VERY』『Oggi』などの女性誌で活躍。著書『おしゃれの手抜き』『考えるおしゃれ』『私のたしなみ100』ほか多数。自身のブログ『HRM JOURNAL」も人気。
http://hrm-home.com/
私生活では、ベネズエラ人の夫との間に3人の子を持つ母。また、自身が編集長を務めるウェブマガジンmi-molletも昨年よりスタート。
http://mi-mollet.com/


■服育は親が子どもにしてあげられる数少ない大切なことの1つ



スタイリスト、という仕事をしているからか、「幼い頃から、ファッションに興味があったのですか?」とよく聞かれます。そして答えにいつも困ってしまいます。高価で希少なものに囲まれていたわけでも、おしゃれのことだけを考えて生きてきたわけでもないからです。
ただし、「ベーシック」を着せてもらい、「ベーシック」に育てられました。ネイビーやブルー、赤やグレー。着回しが効く色、子供らしいデザイン、丈夫な素材。今、自分が親になって、子供にとっては、それが一番大切だ――と確信しています。子供時代って、とっても短い。そんなに早く、大人にならなくて良いのです。
豊かな感性や子供らしい健やかさが育つ服を選んであげる――そう、「服で育てる=服育」は、食育や教育と並び、私たち親が子供たちにしてあげられる、数少ないことかな、と思います。


右端は幼い頃の私。今でもあったら着たいくらい好きな! ブルーのパーカを着ています(笑)。子供ではなくて、夫と私が家族の中心なので、2人の間の愛情や信頼感を、子供たちにも見せるようにしています。


休日、夕食の買い物のついでに、服を一緒に買いに行き、「似合う色」や「あなたらしいデザイン」を教えてあげましょう。もしかしたら、「ママが子供の時はね」と、思い出を共有するのも良いかもしれません。そして次の日には、実際に、手持ちのアイテムと合わせてスタイリングを。我が家では、どうしてこの組み合わせになったのかを、説明するようにしています。家族のほかのメンバー(5人家族なので!)とのマッチングや、その日の予定で選んだ靴にぴったりのコーディネートなど、「ふうん」と言いながらも、納得しているようです。


ブルー系のグラデーションで服を決めた私以外の3人。私はチョイスを間違えました(笑) 歯が抜けて機嫌が悪い長男も、この日はたまにしか着ないシャツを着用。次女のお出かけ服は、ワンピースのことが多いです。


私を置いて(笑)、4人で夏、アメリカに行ったときの1枚。機内は、動きやすくて長時間履いていても疲れない着こなしがベーシック。グレー、ブルー、白が多い我が家。打ち合わせをしなくても、何となく全員がなじみます。


幼い頃の、こうした服にまつわる思い出は、意外とクリアに記憶に残ります。何もお金をかけなくてはできないことではありません。男女共用で着られる、オックスフォードシャツなどは、現在15歳の長女から長男、5歳の次女に受け継がれていますし、デニムも最低2人は着てから、状態の良いものは知人にお譲りしています。
服を中心に、会話をし、思い出を共有すれば良いのです。「服で育てる=服育」、今日から始めてみませんか??


■大草直子さんの考えるベーシックなキッズアイテム


BOYS オックスフォードシャツ(長袖)+E



お気に入りの1枚。適度に厚みのある素材、厚みのあるボタン、顔色をきれいに見せるブルーが気に入って、長男、そして次女用に。1枚ではもちろん、カーディガン代わりに羽織ったりできるので、とっても便利です。


BOYS レギュラーフィットジーンズ



ストレッチが効いていて動きやすく、ネイビーのパンツの感覚で着られる深い色で、よそゆきに使っています。裾を1回ロールアップしても、ストレートで履いてもキマるラインで、スニーカーでもブーツでも似合うのが嬉しい。


GIRLS フランネルプリントシャツ(レギュラー・長袖)



シャツや、ブラウスの美しさを機会があるごとに伝えるようにしています。夫が生まれたベネズエラでは、普通の家庭でも、出かけるときはパリっとしたシャツを着るそう。家族で行く、週末のディナーに着せたいですね。


GIRLS コーデュロイスカート+



タイツを合わせると、実はパンツよりも暖かいので、次女の冬の主役アイテムは、タイトスカート。ネイビーやグレーのトップスと相性が良く、しかも女の子らしい華やかさもあるので、こんなボルドーは使えますね。

これから数回にわたって、こちらの場所で「服育」について大草直子さんにお話を伺っていきますので、お楽しみに。次回は10月末に大草直子さんの考える、秋の行楽におすすめの家族のコーディネートをご紹介する予定です。


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