ユニクロは2011年から、日本国内の店舗で難民の人々とその家族に職業体験の場を提供し、自立を支援する「難民インターンシップ」に取り組んでいます。この制度をきっかけに、ユニクロの仲間になり、現在は新宿西口店で正社員として働く、ミャンマー出身のタラボさんに話を聞きました。
生まれ育ったミャンマーを離れて来日し、ユニクロで難民インターンとして働き始めました。小さいころからおしゃれが大好きだったので、「この仕事は自分に合っているかも」と思い応募しましたが、最初は日本語がうまくないうえに、新しく仕事で使う言葉も覚えなくてはいけなくて、「この仕事をずっと続けられるかな」と弱気になったこともありました。
でも、店長がいつも「タラボさんならできるよ!」と励ましてくれて、「こんな私にもチャンスをくれる会社なんだな」と知り、そのときから仕事が楽しくなりました。この春からは店長のすすめもあり、正社員になることができたんです。日本に来たばかりのころは、正社員になれるなんて思ってもみなかったので、本当にうれしかったですね。
ミャンマーから兄弟を呼び寄せることもできました。久しぶりに再会し、いまは一緒に暮らしています。お互いの時間が合ったときには、手作りのミャンマー料理を食べながら、家族のこととか、仕事のこととか、いろいろな話をします。それまでは悲しいときも、楽しいときも、いつもひとりだったので、幸せを感じますね。
以前は生活のためだけに仕事をしていましたが、ユニクロで働きながら夢を持てるようになりました。時間はかかるかもしれませんが、これまで私のことを信じて支えてくれた周りの方々のように、心のあたたかい店長になりたいと思っています。私にチャンスを与えてくれたこの会社で、次は私が誰かにチャンスを与えられる存在になりたいと考えています。
☆ユニクロの「難民インターンシップ」についてはこちらをご覧ください。
http://www.fastretailing.com/jp/csr/environment/recycle03.html